試行錯誤の繰り返し

数年前にパン作りを始めた。
パンを作るためにオーブンを買った。
もともとお菓子を作るのは好きだからオーブンを買うことに抵抗はあまりなかった。
パンも焼けるし、お菓子も作れる。
何故パンを自分で焼いてみようと思ったのか、そのきっかけを思い出そうとするが、なかなか思い出せない。
おそらく、その頃自然派の食材に凝っていたし、何でも手作りしたい時期だったし、乳製品を禁止にしていたので乳製品を使わないパンを自分で作りたかったのだろうと思う。
とりあえずイーストと強力粉を買ってきてパン生地をこねてみる。一次発酵、二次発酵に時間がかかるけれど、生地が時間とともに膨れていく様を見るのはなかなか面白い。
家には発酵させる機械なんてないから、ホットカーペットの電源をオンにして、生地を入れたボールに濡れ布巾をかけてしばらく待つ。
そうするとこたつのようにボール内部が温まって発酵が促進される。プーッとふくれたパン生地を一度つぶして、成形して再度発酵させる。
そしてまたある程度膨らんだら、いよいよオーブンへ投入だ。
パンが焼き上がるまで少しどきどきする。
タイマーをセットして、パンが焼き上がる頃、あのいい香りが部屋いっぱいに漂ってくるのだ。自宅でこの香ばしいいい香りがかげるとはなんという贅沢・・・と思っていた。
焼きたてのパンはサクサクでおいしい。
食パンなんて大きな型を使うのはオーブンが小さいから焼けないので、もっぱらロールパンや丸パンを作るのだけれど、とにかく手作りというだけで満足感があっておいしく感じられる。
炊きたてのご飯がおいしいように、焼きたてのパンは本当においしい。
せっかく添加物なしにしても、たっぷりのバターとかジャムをつけて食べたいものである。
ただ私の感想からすると、焼きたてはおいしいものの、一度冷凍したりすると風味が消えるような気がする。少しイースト臭さが残って、おいしさが半減する気がする。パンは冷めてもおいしく食べたいから、なかなか試行錯誤の繰り返した。